京北商会ブログ

京都市内で唯一残った本格製材所です。オリジナル天板も作ってます。

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オリジナル天板の第一歩 ~試作品製作~

      2015/09/25

京北商会では、オリジナル天板の第一歩として、試作品の開発を進めています。

試作品を作るために京都北部にある家具工房を訪れました。ご挨拶もそこそこに、まずは持ち込んだ材料をトラックに積んだ状態で話し合い。

京北商会 天板製作打ち合わせ

京北商会 天板製作打ち合わせ

原材料はロシア赤松と京都府内産の杉です。その材木をどのような天板にして頂きたいか、どのように剥いで引っ付けて欲しいのか自分の意見や思いを伝えました。

その会話の途中、僕の中では目から鱗の情報が!!!この家具工房さんは木材を剥ぐ際、木表ばかり並べて剥ぐそうです。

僕は以前、剥ぐ際の注意点として木表と木裏を交互に上向きに並べて剥がないといけないと教えて貰った事がありました。

「そういう説もありますが、うちはいつも木表ばかり上に向けて並べて剥ぎます!大丈夫ですよ(笑)」と言っておられました。ビックリしました!!!

京北商会 天板用材

向かって木の右側が木表、左側が木裏となります。簡単に説明すると、木を板に加工した際、年輪の中心に近い面が木裏となります。

京北商会 天板の原材料選定

天板の原材料についてレクチャー

次にトラックから降ろし、地面に角材を二本平行に敷いた上に置いて頂き、天板の原材料としてあまり良くないものを、上から板を見て丁寧にレクチャーして頂きました。

建築下地材の製材はプロの私も天板製作は素人、初心にかえって一生懸命聞かせて頂きました。下地材としては何の問題もないヤニ、死に節。特にヤニはダメみたいですね~。後、芯の部位も出来れば避けて欲しいとの事でした。

僕が原材料に選んだ材木はロシア赤松と京都府内産の杉、杉はマシみたいですが、赤松はヤニが凄い木らしいです。それをどうするかが製作の課題の一つとなりますね。

京北商会 天板の原材料選定 ロシア赤松のヤニツボ

茶色の線に見える部分がロシア赤松のヤニツボです。

京北商会 天板の原材料 黒い節

黒い節が見えますが、これが死に節です。で、その周りにもヤニがありますね。

京北商会 天板の原材料 木材の芯

渦の中心が芯です。

天板の制作過程を見学

さて、一通りレクチャーを受けた後は工房の中に入って工程を見学させて頂きました。工房の中には色々な工具や機械がキチンと整頓され、職人さんが担当の方の他にお二人おられました。

天板製作 京北の家具工房 パネルソー

まずはパネルソーと呼ばれる機械で板の両端を切るとこから始ります。

天板製作 京北の家具工房 粗削り

次に手押しと呼ばれる作業で片面を粗削りします。

天板製作 京北の家具工房 クランプ

これはクランプと呼ばれる木材を挟む工具です。様々な長さのクランプが壁狭しと架けてありました。

天板製作 京北の家具工房 プレナ加工機

次に反対面をプレナ加工機で削ります。綺麗に表面が削られツルツル、ピカピカです。これだけでも売り物になりそう。

天板製作 京北の家具工房 パネルソー

もう一度、パネルソーを使い長さをカットします。

天板製作 京北の家具工房 カットした板を剥ぐ

カットした板を接ぐ工程に入ります。ここでも簡単に測って印を付けておられましたが、素人目で見ていても実に正確かつ手際の良い作業を成されていました。

天板製作 京北の家具工房 チップ穴開け

引っ付ける面にチップを入れる穴開け作業中。

天板製作 京北の家具工房 チップ

これを穴に入れます。

天板製作 京北の家具工房 接着用ボンド塗布

ボンドをローラーを使い丁寧に塗ります。

天板製作 京北の家具工房 接着用ボンド

このボンドは夏用だそうです。季節によってボンドも変えるそうです。流石!!!!職人さん!!!

天板製作 京北の家具工房 プレス機

このプレスによって加重をかけ、一定時間放置しておくと引っ付きます。

天板製作 京北の家具工房 プレス後の木材

ボンドが出ていますが、これで良いそうです。

天板製作最終工程 京北の家具工房

最終工程です。手作業で表面を滑らかにします。ここで、先ほど出ていたボンドも綺麗になくなります。まだまだ、本当はもっと細かい作業を要するのですが、大体、このような工程を経て天板が出来る訳です。

なかなか、大変なのですね~。熟練の技術を垣間見る事が出来ました。

サンプルが出来るのが作業を見学させて頂き、ますます楽しみになりました。

工房の方々、お忙しい中、お仕事のお邪魔し我儘ばかり言ったにも関わらず嫌な顔一つせず御付き合い頂き本当に有難うございました。

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