京北商会ブログ

京都市内で唯一残った本格製材所です。オリジナル天板も作ってます。

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桐の木

   

桐の木

こんにちは。京北商会 山口です。

唐突ですが、会社の桐の木を切りました。

桐の木って何?って方に、まず説明です。

桐の木の説明

桐(ゴマノハグサ科キリ属)

桐は日本国内でとれる木材としては最も軽いと言われています。また、湿気を通さず、割れや狂いが少ないという特徴があり、高級木材として重宝されてきました。
その為、女の子が生まれると桐を植え、結婚する際にはその桐でタンスを作り嫁入り道具にするという風習がありました。(今はないと思いますけどね~あるのかな?あると言う方居られたら連絡ください)
桐は成長が早いためこのようなことが可能なのです。
遅いと嫁に行くのに間に合いませんもんね~
また桐は発火しづらいという特徴もあるため、金庫などの内側にも用いられるとも聞きます。

 

桐の木を切る経緯

京北商会の土場には直径60cm・高さ5mぐらいの桐の木が1本、我がもの顔で会社を見下ろしていました。

会長が言うに、この桐の木、何時から生えているのか分らないぐらい古くからあるらしいです。

京北商会は自分で4代目になるのですが、この桐の木は何代見てきているのでしょうか?

そんな京北商会を長年見守ってくれていた木を切ることに戸惑いを感じながらも

原木置き場の土場を整備して頂くついでに最後の最後まで迷った挙句、切って頂くことにしました。

切ることにした大きな理由の一つは夏に大きく茂る枝葉の手入れです。

梅雨~夏ぐらいのこの季節、一雨して次の日、晴れると昨日葉っぱが無かったところに、あっと言う間に大きな葉っぱが茂っています。

京北商会もこれぐらい早く成長しなければならないのですが、この成長の早さは如何せん無理です!!

切っても切ってもすぐ生えてくる、この速さから「切る 伐る」が1説では名前の由来となっているとも言われているぐらいなんです。

この葉っぱ、生えているのは涼し気で良いのですが、生えた後は散ります。その掃除が大変なんです。生える度に掃除!!!

それが手間なので枝から切るのですが、それでも知らぬ間に、また大いに茂っています。(泣)

その度に、また掃除・・・・・・(泣)

勿論、自分一人では無理なので従業員と3人係りで掃除です。

大きな会社なら業者さんに頼めば済むことなんでしょうが、

「何回頼んだら良いねん!!!」

ってぐらい生えるんです。経費が~~です。

でも、自分たちでやると、夏なのに重労働を余分にさせるようなもの!!

「仕方がない切るか!!」

これが切ることになった流れでした。

桐の葉
桐の枝

掃除すると、この袋にこの様に枝も細かく切って入れて10袋~20袋は出てきます。
桐の実                                             写真:桐の実

葉っぱがまたデカイんです。15cm~30cmもあるから大変!!!

茂ったままで放っておくと、散ってご近所さんにこれだけの葉っぱを散らかすことになるのですから迷惑になります。

桐の木を切る

 

土場の舗装の当日は雨でした。

実は、当初予定していた日程の日も雨で延期し、この日になったのですが、またも雨・・・。

まるで、桐の木が切られるのを嫌がっているようで、後ろ髪を引かれました。

延期するか?という案もあったのですが、人工(ニンク)の関係上、決行することにしました。

朝からの雨で僕もカッパを着込んで作業開始です。(僕は手伝いと見ていただけですが・・・汗)

土場舗装の作業の1番最初に桐の木は切ることなりました。

伐採してみると中は一部腐っていました。
桐 切り株
桐 切り株それにしても、なんと間隔が広い年輪なんでしょうね~早く育ったのがよくわかります。
桐 腐り
手に取っているのは腐った箇所です。

手ですぐ取れるぐらいカスカスでした。

ちなみに真ん中に穴が開いているのは、桐の木の特徴的な所で腐って穴が開いている訳ではないんです。
穴が開いているのが普通なんです。

下の写真は枝の写真なんですが、枝も穴が開いています。
桐の枝

株だけになった桐の木を見ながら

この桐の木は成長するのに、どれくらい時間を費やしたのでしょう?

それが切るときは一瞬でした。

桐は、根元から掘り起こさないと、株を残して切ってもすぐ復活します。
生えるのは解っているのですが、それが出来ませんでした。
掘り起こしの作業が大変困難で不可能なことも事実ですが、それを置いといても、なんとなく、そんな気になれません。

「成長を止める為に、黒いナイロンでも被せておいて光合成させないでおいたら生えてこないよ!!」とアドバイスして頂いたのですが、
それもしていません。

雨が止んだ次の日、会社に行った僕は切り株に塩を盛り、手を合わせました。

製材という倒れている木ではありますが、それをバラバラにする仕事、日頃、何も考えず木を切っていますが、それではダメなんだと
桐の木が改めて教えてくれたような気がします。

感謝の気持ちを忘れずに木と向き合って行こうと思った一日でした。

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